[キッチン] チト : 「…ごめん、上手い言い訳が思いつかなかった」

[キッチン] カレン : 「……いえ、ありがとうゴザイマス」

[キッチン] カレン : 「……実は」

[キッチン] チト : 「…うん」

[キッチン] カレン : 「さっきの電話、パパからのもので……」

[キッチン] カレン : 「急な仕事が入ったから、明日には家の方に帰らないといけないっテ……」

[キッチン] チト : 「………」

[キッチン] カレン : チトの方を見ることが出来ず、顔を俯かせる。

[キッチン] チト : 「…そうか」

[キッチン] カレン : 「明日も遊ぶって約束したのに……」

[キッチン] カレン : 「……すみまセン」

[キッチン] カレン : 右の目から一筋の涙が流れる。

[キッチン] チト : 「……いや、カレンが謝ることは…」

[キッチン] チト : 「………っ」

[キッチン] チト : ……気付いた時には、既に。
反射的に…彼女を抱きしめていた。

[キッチン] カレン : 「あ……」

[キッチン] カレン : 「チトぉ……チトぉ……!」

[キッチン] チト : 「……カレン」

[キッチン] カレン : 私もチトを抱きしめ返す。

[キッチン] カレン : 「……しばらくこうしていたい、デス」

[キッチン] チト : 「………うん。いいよ」

[キッチン] チト : 優しく、その小さな背中をさする。

[キッチン] カレン : チトの優しい手に身を任せる。

[キッチン] カレン : 「……チト、明日遊びに行くのは出来ませんが……」

[キッチン] チト : 「…いつでも」

[キッチン] チト : 「…待ってるよ。カレンのこと」

[キッチン] カレン : 「ハイ……!チト……!」

[キッチン] カレン : 伝っていた涙が堰を切ったように溢れだす。

[キッチン] チト : 「…………」
…私だって…本当は一時も離れたくない。

[キッチン] チト : ぎゅ…と、今できる精一杯の気持ちをカレンに伝える。

[キッチン] カレン : 私もそれに答えるように抱きしめ返す。

[キッチン] カレン : 「……チト……わがままを言ってもいいデスカ?」

[キッチン] チト : 「…ああ。カレンのわがままなら、なんだって聞くよ」

[キッチン] チト : 「…言ってみて」

[キッチン] カレン : 「今日、せめて今日だけは一緒に居たいデス……私の別荘に……泊まりに来てくれまセンカ?」

[キッチン] チト : 「…うん。お安い御用」

[キッチン] カレン : 「うれしい……うれしいデス……!」

[キッチン] カレン : 涙を溢しながらも、満面の笑みを浮かべる。

[キッチン] チト : 「…ん、やっぱりカレンには笑顔の方が似合う」
そう言って、笑みを返す。

[キッチン] カレン : 「今夜は寝かせませんヨ!いっぱいお話して、一緒にテレビを見て……!」

[キッチン] チト : 「…あはは、そうだな」

[キッチン] チト : 「……。私だって寝かせるつもりはないよ。今日がずっと続いててほしい」

[キッチン] カレン : 「チト……なんだかとっても頼もしいデース!」

[キッチン] チト : 「ん…っ」
「…カレンにそうやって喜んでもらえることが、何より嬉しい」

[キッチン] チト : 「…カレンのことが、好き。」

[キッチン] カレン : ……その言葉を聞き、私は自分の唇とチトの唇を重ねる。

[キッチン] チト : 「……っ」

[キッチン] カレン : 「私も、ずっと大好きデシタ……チト……!」

[キッチン] カレン : 「初めてこの町に来たときから優しくしてくれて……」

[キッチン] チト : ━━ああ、馬鹿。
こんなことなら…どうして今日までずっと隠してたんだ。

[キッチン] カレン : 「ワタシ、チトに頼ってばっかデシタ。だから、自然と……」

[キッチン] カレン : 「……好きになってマシタ♡」

[キッチン] カレン : そう言って、チトの背中をさする。

[キッチン] チト : 「……!」

[キッチン] チト : 「…私だって、いつもカレンに助けてもらってたよ。今日だって」

[キッチン] チト : 「…何より、こんなぶっきらぼうな私に…その笑顔で、いつも元気をくれた。」

[キッチン] チト : 「……だから。好きになってた」

[キッチン] カレン : 「……チトはとっても優しいデス。でも……それを知ってるのはワタシだけだったりシテ……」

[キッチン] カレン : 「なんて……エヘヘ……」

[キッチン] チト : 「……ああ。…これからは、この優しさはカレンのためだけに使うよ」

[キッチン] チト : 「……なんて…フフ」

[キッチン] カレン : 「チト……そろそろ、ワタシの別荘にいきまセンカ?」

[キッチン] チト : 「…そうだな、使える時間は長いに越したことはないし…何よりこんな長い間キッチンにいるのも不自然だよな」

[キッチン] カレン : 「はい、行きまショウ!」

[キッチン] チト : 「…というか、リビングにいる人ら…居なくなってるし。UMP45に書き置きだけしておくか」

[キッチン] GM美琴 : (キッチン = 別荘 タブの名前とか気にしないでいいよ)

[キッチン] カレン : 「そうデスね!」
キッチンを出た私達はUMPに書き置きを残す。

[キッチン] カレン : 「……これで大丈夫でしょうカ?」

[キッチン] チト : 「ああ、なんとかなるだろ…というか後でなんとかする。行くか」

[キッチン] カレン : 「はい、もう小雨になってますシ、いきまショウ!」

[キッチン] カレン : 傘立てから傘を取り、チトと一緒に傘に入る。

[キッチン] チト : 「…ん。」

[キッチン] チト : 息遣い、体温、足音、ほのかに濡れて光る髪。
…意識した途端、さっきまでは気付かなかった多くのことに気付かされる。

[キッチン] カレン : ……お互いの思いを伝えあった後。先程までと同じ状況だが、感情はまた異なってくる。

[キッチン] カレン : (ドキドキします……でも、この思いは)

[キッチン] カレン : (伝えられてよかった……デス!)

[キッチン] GM美琴 : 共感性、伴に歩くこと。

[キッチン] GM美琴 : 高め合うのではなく、ただ横に。

[キッチン] GM美琴 : 一歩一歩と前へ進んで行き。

[キッチン] GM美琴 : 別荘へ着くと、母親に夜間の外出を咎められながら友人と共に就寝の用意をされて同じ部屋に放り込まれてしまいました。

[キッチン] カレン : 「2人に……なりましたネ、チト」

[キッチン] チト : 「……そうだね、カレン」

[キッチン] カレン : 私はそう言ってベッドに座る。

[キッチン] チト : 「…どうしたい?カレンは」

[キッチン] カレン : 「……チトと、一緒にいたい、デス」

[キッチン] カレン : そして、ベッドの上に置いた右手を左右に動かす。

[キッチン] カレン : 上目遣いでチトを見上げる。

[キッチン] チト : 「……ん」

[キッチン] チト : …それでも少々の気恥ずかしさを残しながら、その位置に腰かける。

[キッチン] カレン : 近くに来たチトの手を握り、遠慮がちに顔を向ける。

[キッチン] チト : …それを受け、今度は自分から…というように、空いた手で優しく向きを合わせ。

[キッチン] チト : ゆっくりと…口づけを交わす。

[キッチン] カレン : 「んっ……」

[キッチン] カレン : 身体をチトに預け、そのままベッドに倒れ込む。

[キッチン] チト : 「……っ」

[キッチン] カレン : 倒れた時の衝撃で、服が少しはだけてしまう。

[キッチン] チト : 「…カレン」

[キッチン] カレン : 「……チト……?」

[キッチン] チト : 今にも覆いかぶさるような体勢で、訊く。

[キッチン] チト : 「…少しだけ、勇気を頂戴」

[キッチン] カレン : 「……大丈夫ですヨ、チト。私の知ってるチトは、強い勇気を持ってる人デス♡」

[キッチン] チト : 「……ありがとう。カレン」

[キッチン] チト : 「愛してる」

[キッチン] カレン : 「私も愛してマス、チト」

[キッチン] チト : ━━身体が…肌が。重なり合う。

[キッチン] カレン : 抱きしめあった私達は、再び口づけを交わす。

[キッチン] カレン : そして、ひとしきり交わしあった後、手をチトの胸に近づける。

[キッチン] チト : 「…ん」

[キッチン] カレン : チトのパジャマをはだけさせ、露わになった乳房に手を当てる。

[キッチン] チト : 「っ……」
ぴくん、と身体を震わせる。

[キッチン] カレン : 手を先端へと近づける。

[キッチン] カレン : 頂点まで辿り着くと……そこを撫でる。

[キッチン] チト : 「あ」

[キッチン] カレン : 「ど、どうしましたカ!?痛かったですカ!?」

[キッチン] チト : 「…っ、ううん…大丈夫」

[キッチン] チト : 本能的に漏らしてしまった声に、思わず言葉を濁す。

[キッチン] カレン : 大丈夫だ、と聞きそのまま愛撫を続ける。

[キッチン] カレン : 愛撫と共に、顔をチトの耳へと近づけ……ふぅ、と息を吹きかける。

[キッチン] チト : 「〜〜っ…」

[キッチン] カレン : 耳への行為を続けながら、手をチトの秘部へと伸ばしていく。

[キッチン] チト : 「……どこで勉強してきたんだよ、それ」
小声で嘯き、なされるがままの快感を誤魔化そうとする。

[キッチン] カレン : 「何でしょうカ……何となく……?」

[キッチン] カレン : ……そんな事を考えつつも、彼女の太ももをなぞっていく。

[キッチン] チト : 「……すごいな」
返せる言葉もなく、それを観念し…甘受する。

[キッチン] カレン : なぞる指は……頂点へと辿り着いた。

[キッチン] カレン : すじを一筆書きになぞり、指の数を増やし……開いていく。

[キッチン] チト : ひりひりと、くすぐったい感覚も心地よさ…気持ちよさに変わっていく。

[キッチン] チト : ……っ。

[キッチン] カレン : 「痛く……ありませんカ?」

[キッチン] チト : 「うん」

[キッチン] カレン : 「なら……続けていきマスね」

[キッチン] カレン : そう言って、指を彼女の中へと入れていく。

[キッチン] チト : 「…うん」

[キッチン] カレン : 少しずつ、彼女の反応を見ながら……
更に、もう片方の指で彼女の陰核を撫でる。

[キッチン] チト : ぬぷ、と異物が挿入する感覚も。なぜか自分がずっと前から知っているようなもののように感じられる…そんな心が安らぐ体温。

[キッチン] カレン : 彼女の反応を確かめつつ、一番彼女が反応するポイントを発見する。

[キッチン] チト : んん…っ。

[キッチン] カレン : 「ここ……チトが一番反応してくれマス……」

[キッチン] カレン : その辺りを重点的に責める。そして彼女の唇も奪う。

[キッチン] チト : ………。自分の吐く息でさえ涼しい。

[キッチン] チト : むぐ。

[キッチン] カレン : そして……彼女がビクン!と震えるのを感じた。

[キッチン] カレン : 「ぷは……チト……♡」

[キッチン] チト : ………っ……あ…!

[キッチン] チト : 吐きだした言葉さえ、彼女の中に逃げ場を失う。

[キッチン] チト : 「……っ…ぷは…っ……」

[キッチン] チト : 「…カレン…………♡」

[キッチン] カレン : 「一緒に、1つになりましょう、チト……♡」

[キッチン] チト : 「…うん。そうすれば、ずっと一緒だよね……カレン…♡」

[キッチン] カレン : そして、指のペースを早めていく。

[キッチン] カレン : 舌を彼女の口の中に入れる。

[キッチン] チト : カレンのこと、もっと知りたい。
私のこと、もっと伝えたい。

[キッチン] チト : シンクロするように、舌を絡め合わせる。

[キッチン] カレン : ……クライマックスに向けて、片手で彼女を抱きしめる。

[キッチン] チト : ……っ

[キッチン] チト : 受け止めるように。同時に…縋るように。目の前の彼女を抱きしめる。

[キッチン] カレン : 「チト……好きデス♡」

[キッチン] カレン : そして、その時は訪れた。

[キッチン] カレン : 2人がビクッ!と身体を震わせる。

[キッチン] チト : 「カレン……好きだ」

[キッチン] チト : 濃密な多幸感が、二人を包み込む。

[キッチン] カレン : 2人で抱きしめ合いながら……

[キッチン] チト : 二人一緒になれた喜びを…噛みしめながら。

[キッチン] カレン : 「ずっと、一緒デスヨ、チト……」

[キッチン] チト : 「ずっと一緒だよ、カレン。ずっと」

[キッチン] カレン : そして、まだ一緒に話したいのに……眠気はそれを許してはくれない。

[キッチン] カレン : 今日一日遊んで笑い、泣いて……また笑った。その疲れが溢れてくる。

[キッチン] チト : …大丈夫だよ。夢の中でも…一緒に居られるから。

[キッチン] カレン : 「チ……ト……」

[キッチン] カレン : その手は、彼女の手とずっと繋がっていた。

[キッチン] チト : …カレン。

[キッチン] チト : 握られた手は…ずっと、離さなかった。

[キッチン] チト :

[キッチン] カレン :